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DESIGN 約4分で読めます

最近、気になっているWebデザインのトレンド

デザインの世界には流行り廃りがあります。数年前に「おしゃれ」とされていたものが今見ると少し古く感じる——そういうことがWebデザインでもよく起こります。大切なのはトレンドを知った上で、そのサイトに本当に必要なものを選ぶことです。

WEB DESIGN TRENDS 2025

デザインの世界は、流行り廃りがあります。数年前に「おしゃれ」とされていたものが、今見ると少し古く感じる——そういうことが、Webデザインでもよく起こります。

だからといって、トレンドを追いかけることがすべてではないと思っています。大切なのは、流れを知った上で、そのサイトに本当に必要なものを選ぶこと。

今回は、最近私が気になっているWebデザインのトレンドをいくつか紹介します。

「デジタル疲れ」に寄り添うデザイン

SNSの情報過多、ショート動画、絶え間ない通知、AI生成コンテンツの急増——気づかないうちに、私たちは常に刺激を受け続けています。その反動として最近、余白を贅沢に使い、情報量を意図的に絞った「静かなサイト」をよく見かけるようになりました。

ごちゃごちゃしていない。読む前から「ここは落ち着けそう」と感じさせる。これは単なるミニマルデザインとは少し違って、「ユーザーを疲れさせない設計」という考え方に近いです。

「情報を増やす」より「情報を減らす勇気」が評価される時代。派手な演出がなくても、何も引かれていないからこそ、伝えたいことだけが浮かび上がる。個人的には、このアプローチがいちばん好きです。

身近な例で言うと、Notion や Linear といったプロダクトがこの流れをよく体現しています。情報量が多いツールでありながら、画面が「静か」に感じられる。それは余白と色数を徹底的に絞った設計があるからです。Appleのサイトも同様で、製品1つに対して大きな余白と最小限のテキストだけを置くことで、視線を自然に誘導しています。

Notionのウェブサイト
参考:Notion(notion.com)

「人間らしさ」への揺り戻し

AIによって、整いすぎたレイアウトや均一なビジュアルが大量に生成されるようになりました。その結果、逆説的に「ちょっと不完全」「少しクセがある」「人の気配がする」デザインが強く記憶に残るようになっています。

手書き文字、コラージュ感、ラフなイラスト、微妙にズレた配置——そういった「デザインされた不完全さ」が、個性や誠実さを伝える手段として使われるようになっています。

音楽でいえば「ローファイ」が好まれる感覚に近いかもしれません。「綺麗」よりも「人格を感じる」ことの価値が、ブランドのデザインでも高まっています。

デザインのギャラリーサイトを眺めていると、食品ブランドや地域のお店のサイトで、この傾向をよく目にします。手書きのイラストやラフなテクスチャを取り入れることで、「きれいすぎない」ことが親しみや誠実さとして伝わる。均一なAI生成ビジュアルが増えた今だからこそ、作り手の意図や個性が見えるデザインは、かえって記憶に残りやすい。そんな時代になってきたと感じています。

手書きイラストを使ったWebサイトの例
参考:手書きデザインのギャラリー(webdesignclip.com)

リキッドグラス——Appleが火をつけた新しい質感

2025年のWWDCでAppleが発表した「Liquid Glass(リキッドグラス)」が、デザイン業界で話題になっています。透明感・屈折・光の反射・半透明素材を組み合わせ、"ガラスのようなUI"を再構築するデザイン言語です。

Apple iPhoneのLiquid Glass UI
参考:Apple Design(developer.apple.com)

単なる見た目の変化ではなく、「画面を平面ではなく、空間として扱う」という方向への転換とも言えます。背景には、Vision Proや空間コンピューティングなど、次世代デバイスへの布石という側面があります。

デザインの歴史を振り返ると、「スキューモーフィズム(物の質感を忠実に再現)」→「フラットデザイン(シンプルで平面的)」という大きな流れがありました。そのたびにAppleが変化のきっかけを作ってきた経緯があります。今また、フラットから深度・質感・光を戻す方向へと世界的に揺り戻しが起きていて、リキッドグラスはその象徴のように見えています。

トレンドとどう付き合うか

新しい手法を知ることは、引き出しを増やすことだと思っています。でも、それをそのまま使うかどうかは別の話です。

たとえば、余白を増やしすぎると問い合わせにつながりにくくなるケースがある。人間らしさを出しすぎると、信頼感が損なわれることもある。ガラスの表現が、文字の読みやすさを下げることもある。

CVを取りたいサイト、ブランディングサイト、採用サイト——目的が違えば、最適なデザインはまったく違います。トレンドはあくまで手段で、「目的に合うか」を最初に問うことが、長く使えるWebサイトにつながると考えています。

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MASUOKA

フリーランスのウェブデザイナー。グラフィックと UI をベースに、サイト設計・コーディング・運用まで一貫して対応。「伝わる」「使える」デザインをモットーに活動中。

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